キャセイパシフィック航空のホテル&航空券パッケージで香港に

キャセイパシフィック航空

往復航空券とシャングリラ系列のホテル2泊で一人 約9万円

先月、5月に2泊の日程で香港滞在してきました。2019年以来の香港訪問。香港空港は乗継で利用してきましたが、香港滞在は4年ぶりになりました。

 今回はタイトルの通り、キャセイパシフィック航空の旅行会社、キャセイホリデーが提供する「フライト&ホテル」パッケージを初めて利用しました。

 シャングリラ系列のケリーホテルに2泊、さらにハーバービューの部屋&朝食付きのプランで一人9万円ほどの料金は航空券の値上がりが目立つコロナ禍でかなり魅力的な料金設定でした。なお、2名以上の予約が必要なプランで、1名では残念ながら設定はありませんでした。

航空券はマイル加算対象(キャセイのアジアマイル)

 今回予約したパッケージはその名の通り、ホテルと航空券がセットになった商品です。航空券はキャセイが販売するものなので、旅行会社のツアーパッケージ等と違い、しっかりとマイルが付きます。今回はエコノミーのエッセンシャルの運賃タイプで、キャセイのアジアマイルが往復で2000マイル、ステータスポイントが20ポイント付与されました。

 しかし、こちらの航空券は予約クラスがOでした。OクラスはJALや他のワンワールド航空会社では、大半が積算対象外の予約クラスです。キャセイの場合、予約クラスではなく、運賃タイプがマイル積算においては優先されます。なので、アジアマイルでは積算率100%の予約でも予約クラスがOで他の航空会社ではゼロといった現象が起こります。背景には自社のマイレージへの囲い込みもありそうです。

CX509 成田→香港 エコノミー

 それではCX509便で香港まで。出国後まずはJALのサクララウンジでカレーをいただきました。

朝は7時半からフードの提供を始めているようです。時間が経つと続々と利用者が増えていきました。

フードは個別にオーダーする方式でした。食事をした後は移転オープンしたキャセイのラウンジへ。

 こちらのラウンジは、アメリカン航空ラウンジの居ぬきです。中華航空のラウンジの向かいにあり、キャセイの搭乗ゲートから割とすぐ近くの場所にあります。以前のラウンジよりもゲートへの距離が近くなりました。これだけでも大きなプラス要素だと思います。

 

 内装は残念ながら、アメリカン航空のラウンジそのままなので、若干古びた印象も受けますがスペースがかなり広く、ゆったりとした作りで快適に過ごせますね。

 カレーを食べた後だったので、フード類は手に取りませんでしたが、朝の時間帯でお粥や点心等がありました。残念ながら羽田のキャセイラウンジにあるヌードルバーはありません。ただ、以前のラウンジよりも格段に広くなり、スペースの制約がないはずなので、改装含め今後の展望に期待しています。

 CX509便は午前9時発で、一日6便あるキャセイの成田線では一番早い時間のフライトです。それ故に日本人の利用者が以前から多い便です。この便のエコノミークラスの搭乗率は50%以下の様でした。

 香港からのインバウンドはコロナ前の水準に近付きつつありますが、日本からのアウトバンドはまだコロナ前の半数にも届かない状況が続いています。今回のフライトでもその状況が垣間見えました。一方、香港在住者の利用が多い午後から夕方の便は、平日も軒並み満席に近いようです。 

 ちなみに写真の奥、主翼の下にhondajetが見えます。現物を見たのは初めてですが、隣のビジネスジェットと比べても小ささが目立ちますね。

 機内食は朝食メニューです。お粥かオムレツの選択でした。ラウンジでの食事後の自分にはちょうどいいボリュームでした。ちなみにこの便の機内食は、香港搭載のものです。

 A350の機材ではなるべくこの60列の窓際を選択するようにしています。前方に席がないので足元も広く、横の席を跨ることなく、そのまま通路に出られます。また、非常口座席と違い、窓もあるので大変快適に過ごせます。ウトウトしながら映画一本を見て香港空港に着きました。

e道はパスポートの有効期限はパスポートと同じ 

 香港入境時、e道を更新しようと入国審査後のカウンターに向かいました。4年近く使用していないのでてっきり有効期限が切れていたと思ったのです。しかしe道の有効期限はパスポートと同じと係の方が教えてくれました。e道があると入国審査で自動化ゲートを使用できるので、いち早く入境できます。時間帯によっては有人のカウンターが混雑していることもあるので、持っていると便利です。

 e道申請には条件があり、キャセイのシルバー以上の上級会員とJAL等の対象航空会社の上級会員であれば、パスポートのみで申請できます。

 入国後はエアポートエクスプレスとUberを使い、ケリーホテルに。MTRの駅からは距離があり、ちょっと不便な位置にありますが、部屋はかなり広々しており、快適でした。客層は8割方、中国本土の旅行者でした。朝食会場も大変賑やかでした(笑)。2018年に出来たホテルなのでまだまだ、部屋も新しめの印象です。かなり部屋数も多くエレベーターも8基ある大型ホテルでした。備え付けのティーセットがシャングリラオリジナルの物でなかなか良かったです。

新しい美術館M+は見応えあり

到着翌日はコロナ禍で新しく出来た美術館、M+を訪問しました。2階が展示スペースになっていますが、想像していたより広く、見応えがありました。香港の文化がメインの展示ですが、日本の展示物も多くあり楽しめました。個人的にはバブル時代のパルコのポスターが印象的でした。

場所は西九龍地区にあります。有名なsky100展望台の近くです。コロナ禍でこの美術館はじめ付近一帯が文化地区として整備されていて、新鮮な雰囲気でした。

展示物は日本のものが多く親しみを感じました。初代のたまごっちを香港で初めて見るとは思いませんでした。他には何故かパルコのデパートが大量に展示してありました。生まれる前の80年代のポスターが多くバブリーなものが多かったですね。

美術館のテラスはアクセス無料

 美術館の3階はテラスになっていて、入場券がなくてもアクセス可能です。香港島が見渡せ景色が良かったです。新しく出来たためか、見かけたのは現地の人が多かったです。まだ観光スポットとして知られていないようなので、ひょっとしたら穴場スポットかもしれません。

 弾丸の滞在だったため、訪問先について書くことが美術館くらいしかありません。。。

帰国便(CX520)は1時間半の遅れ

 成田行きの帰国便は10:30発のCX520便です。2時間半ほど前には空港に着いていました。乗継同様、出国も香港空港では導線が大変スムーズですね。さっそくe道のバーコードで出国してみました。スムーズにいったので一安心です。

 今回はゲート67からの出発のため迷わずキャセイのピアラウンジに向かいました。午前中のこの時間はキャセイの出発便のピークなので、混み合っていますが座る席が見当たらないというほどではありません。

 ラウンジのビュッフェカウンターは朝食メニューが並んでいました。スクランブルエッグやベーコンなど、ホテルで一般的に提供されるものはすべて揃っています。

 搭乗時刻になり、ゲートに向かいました。この日はB773の非ERタイプでの運行でした。エコノミーで400席ほどあり、キャセイの機材の中で一番座席数が多い機体です。アジア内の高需要路線に投入されています。この機材に乗るのは4年ぶりでした。この機材の導入路線が増えているのを見ると、着実に需要が戻っていることを感じます。

 

 見出しの通り、この便の成田到着は1時間半ほど遅れました。 

 飛行機は定刻通りプッシュバックしたのですが、機内のエアコン等の出力に使用するAPUに不具合があったとのことで、すぐにゲートに戻りました。その後、約1時間半ほど機内待機となりました。その間にパイロットから何か動きがある度に操縦席から案内がありました。今、誰が何の作業をしていて、あとどのくらいかかるのか、とても明瞭に話されていて、こうした状況でも安心感がありました。

 また、機内はエアコンが使えず蒸し暑い中で、CAさんが機内を回りながら水や塩分のあるスナックを配っていたりと、乗客を気に掛ける姿勢が印象的でした。

 これまでキャセイには100区間ほど利用していますが、今回の様な遅延や便の欠航も経験してきました。ただ、その後の対応に不満を感じたことはありません。毎回、合理的な対策、対応をしていただけます。このようなイレギュラーが起こったときのキャセイの対応は安定性が抜群な気がします。今回の遅延もそれを改めて実感しました。

 

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