香港は世界でも類を見ない厳しい入境制限
まずは、キャセイパシフィック航空から下記のお知らせが届きました。
キャセイパシフィック航空は創立75周年ということでそれを記念して、航空券のキャンペーンを行うというものです。
このキャンペーンで気になるのは、対象の旅行開始日が、22年の4月からになっているということです。
このキャンペーンはおそらく日本地区限定のものでしょうが、キャセイパシフィック航空が来年の4月まで旅行需要はほぼないと見込んでいるとも言えます。となると今年の年末年始の海外渡航も昨年同様難しいのでしょうか。。。
これを裏付けるように今香港では入境にあたって厳しい隔離措置が実施されています。
以前までは、日本からの渡航の場合21日間という壮絶な日数の隔離期間が必要でしたが、ワクチン接種を済ませている場合、現在は14日間に短縮されています。そうはいっても、14日間のホテルは自費、隔離終了後も継続的な健康観察、検査が必要なことを考えると観光やビジネスでの入境はまず無理です。
ヨーロッパをはじめ多くの国がコロナと共存の道を選んでいく中、香港においてはゼロコロナの目標を現在でも掲げています。この結果、香港の市中感染は継続的にゼロの状態を保ってはいます。
香港とビジネスの面でよくライバルとなるシンガポールは、措置の緩和を始めており、国境の開放に向けて着実に前に進んでいます。
キャセイパシフィック航空はこの香港の厳しい入境措置、クルーの乗務体制の厳格化によって21年に入ってからキャパシティーを大きく改善していません。現状の見立てだと今年の四半期末までに25%の運航規模を目指しているようですが、見通しは暗いままです。
日本路線については、今年に入って長らく、成田線が週3便、関西線が週2便の運航体制が引かれていましたが、10月より、どちらも週1便の運航が予定されており、残念ながらまたしても減便となっています。
日本においても直近で自宅待機期間の短縮がニュースに上がりましたが、ワクチン接種が進むにつれて、こうした国境の開放も同時に進めていただきたいものです。