“Cathay”にロイヤリティプログラムを統一
キャセイパシフィック航空は自社の新しいプログラムとして自社名を冠した「Cathay」を発表しました。
Cathayは香港市場でのスタートを予定しており、日本を含めた他市場への展開は今後予定されているとのことです。その間、従来のCathay Pacificは同社のマスターブランドとして維持されます。
Cathayの名の下では、様々なライフスタイルの購買活動ができるようになっており、ホテル予約、Cathayサイトを通じた物品販売、同名のクレジットカード発行も行われます。
クレジットカードの利用で初めてステイタスポイントが積算可能に
キャセイパシフィック航空ではクラブポイントというステイタス制度があります。一定のポイントをためると、シルバー→ゴールド→ダイアモンドと階級が上がっていきます。
これまではフライトのみでためることのできたクラブポイントですが、Cathayのクレジットカードで史上初めてカード利用額に応じたクラブポイントが積算可能になります。
ただし、獲得上限は100ポイントまでで、上限の100ポイント獲得には50万香港ドル、日本円で700万円以上の決算が必要となります。
日本初の東南アジア行きビジネスクラスで120クラブポイントが獲得できます。時期にもよりますが、15万円以内でチケットを考えると、700万円で100ポイントというのはあまりにも分が悪い形です。
今回の新しいクレジットカードの発表を見ると少なくとも決算額のみでステータス獲得を可能にする方向にはいかないであろうと考えます。
ロイヤリティプログラムが統一
キャセイパシフィック航空ではステイタス基準を定めるマルコポーロクラブと、特典交換=マイルのアジアマイルの二つのロイヤリティプログラムがあります。
同社のフライトを利用すると二つのプログラムのポイント・マイルが別々にたまります。
これらは別々のプラットフォームで運営されており、若干わかりにくい仕組みになっています。
今回、ロイヤリティプログラムの統一を実施することによりアジアマイルとマルコポーロクラブが統一されます。
実施時期については22年の前半とされていますが、詳しくは今年の後半に発表される予定です。
日本地区会員への影響
私も含めたマルコポーロクラブの日本会員の今回の改定影響について考えてみました。
まずは、Cathayのブランドについては当面香港での実施に限定されているので、クレジットカードの刷新等はないかと思います。
また、CathayPacificが世界でのマスターブランドであり続けると明記されていますので、今後も日本を含めた会員の主なステータス獲得の手段はフライトがメインになることは変わりないと思います。
日本で発行されている同社のクレジットカードについては後日ご紹介します。